NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」の派遣社員だった景山昌浩被告(64)は、去年1月、会社のサーバーから、岡山県内の企業のおよそ3万2700人分の顧客情報が含まれたファイルデータをダウンロードして複製し、東京都内の名簿業者に送信して漏えいしたとして、不正競争防止法違反の罪に問われました。
11日の判決で岡山地方裁判所津山支部の玉田雅義裁判官は「持ち出された営業秘密は、外部に漏えいすれば会社の信用を根幹から失わせ経営基盤に大きな打撃を与えかねず、会社が運用するシステムを利用していた企業や顧客の生活にも大きな影響を及ぼしうる重要性の高いものだ。これまでも同じような手口で個人情報の売却を長期間にわたって繰り返していて悪質性は高い」と指摘しました。
そのうえで、被告が反省していることなどを考慮して、懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円を言い渡しました。